13回目の開業記念日を迎えることができました。平素よりお世話になっている皆さまには、心より御礼申し上げます。

昨今は何かにつけて「物価高騰」ですが、開業した当時は過度の円高、そしてデフレの真っただ中だったのを記憶しています。コロナ禍を経てこの10数年で事業環境は大きく変わりましたが、この変化を適切に認識して適応できている中小企業はまだ少数派というのが実感です。
物価高騰の要因には、グローバルサプライチェーンの不安定化、円安という対外的な事情とともに、国内における供給サイドでの「ヒトの制約」があります。経営共創基盤代表の冨山和彦氏は「構造的な労働供給制約の時代に入った」と述べていますが、その根底にあるのは少子高齢化と人口減少の進展です。
「安くしなければ売れない」という時代は終焉し、経営活動での主導権は需要サイドから供給サイドに移行しています。下請の立場であっても自社の存在価値を的確に認識した上で「言うべきことは言う」のが生き残りには不可欠です。そんな意識の転換を後押しするのが、いま中小企業診断士が果たすべき役割だと思います。

今後とも引き続きよろしくお願いいたします。