いわゆる「インダストリー4.0」と呼ばれる技術革新を基盤とした産業構造や社会構造の大きな変革の兆候を感じることが最近多い。特に人手不足に対応する自動化は今後確実に進行する。多くの人間の仕事がAIやロボットによって代替されるという予測は、おそらく将来的には現実になると思う。ただし、その分岐点(ティっピングポイント)がどこかはまだわからないが・・・。

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■技術革新の本質をどうとらえるか?
技術は短期的には過大評価され、長期的には過小評価されるという「アマラの法則」がある。
技術に限らず新しいものはそれこそ「ピンキリ」であり、少ないながら社会構造を変革するものもあれば、短期間で消滅するレベルのものも多々存在する。したがって、慌てて飛び付く必要はないものの、技術の本質(人や企業そして社会にとってどう役立つのか?)を見極める目利き力は重要だと思う。

■ティっピングポイントはどこか?
AIによるディープラーニングにより、その学習機能が飛躍的に進化している。AI自体がトライ&エラーから自律的に学習するようになってきているというのだ。「アマラの法則」は技術が指数関数的に進化するという原理に基づくのであるが、AIの技術は指数関数的に進化するティピングポイントがそう遠くないのかもしれない。

■「草刈ルンバ」が活躍?
農業経営の支援に関わる機会が多いが、農業分野でも技術革新には大きな期待を持っている。高齢化と担い手不足の深刻化は、技術革新を促進する土壌になり、今後新型の農業設備や機械が登場することが予想させる。
たとえば、AIによる生産管理は費用対効果が十分に検証できておらず、まだ黎明期にあるが、アマラの法則を踏まえれば、小さな農家でもトラクターがあるが当たり前であるように、農業者がAIの生産管理を当たり前に活用することになるかもしれない。GPSと高度なセンサーを装備した「草刈ルンバ」が、田んぼの畔を動き回る時代が数年度に来る気がする。
人手不足はもう過去の話・・・という可能性はかなり高い。