正確な人数はしっかり調べないと不明だが、少なく見積もっても年間延べ200人以上の社長、個人事業者、創業希望者とは面談していると思う。お会いする方の表情、話し方、考え方などは、本当にさまざまなで、診断士の仕事の奥深さを実感している。

とはいえ、特徴は多種多様な社長、個人事業者、創業希望者ではあるが、いくつかのタイプに分類することはできる。そして、お話を聴きながら、「この社長は応援したい!」と心から感じる方には、いくつかの共通点があると感じる。それは、
・自分が話す以上に、こちらの話を聴こうとする。
・すぐに実行する。
・新たな挑戦に前向きに取り組んでいる。
・自身の得意・不得意を理解している。
・社員を適度にほめる。
・他責にしない。
だと思う。
われわれ診断士は、常に「正解」を提供できるわけではない。せいぜい「たぶん正しいと思われる答え」を提示できるのが限度だと思う。「応援したくなる経営者」は、その「たぶん正しいと思われる答え」の中から、自身が良いと判断したものを採用し、すぐに実行に移す。そして、実行しながら適宜修正し、最終的にどんな結果だったのかを評価している。
そして、社員について「まだまだ・・・」と言いながら、その能力・仕事ぶりをよくみていると思う。

逆に、上記とは反対の言動をする方もいらっしゃる。特に他責は多い。「資金がない」「社員が動かない」、そして決め台詞の「景気が悪い」・・・というパターンである。

この数日でも、幸運なことに数名の「応援したくなる経営者」と面談させていただいた。良い成果につながるよう、専門職としての仕事を通じて応援したい。