先週開催された「知的財産権制度説明会」に参加してきた。知的財産とは何?から始まり、特許制度、実用新案制度、意匠制度、商標制度などについて、初心者にも体系的でわかりやすく説明をしてもらった。
もともと文系出身なので技術開発は守備範囲には含めておらず、したがって知財制度について学ぶ機会もこれまでなかったが、意匠権や商標権は、ブランディングなどにも密接に関連する分野であり、改めてその重要性、さらに活用する有用性を認識できたのは収穫だった。

8/9付ブログではデザインの有効活用についてコメントしたが、独創的な商品デザインであっても、他社による模倣に対する防衛策が講じられていなければ、機会損失発生のリスクが生じる。これはロゴやネーミングなどの商標でも同様である。さらに、何の防衛策も講じられていないことで、他社から権利侵害を指摘されるリスクも抱えることになる。今後ブランディングなどに関わる場面では、より多面的な視点から支援を進める必要がありそうだ。

ただそうは言っても、「餅は餅屋」であり、専門支援機関を有効に活用するのがやはり一番確実だ。県発明協会が定期的に開催している「知財総合支援窓口」はかなり使い勝手が良さそうな制度である。また、特許庁の専門官による無料の出張セミナーの実施など、前向きな支援体制がかなり整備されてきている。こうした支援施策をテコにして研究開発を加速させることも、中小企業にとって1つの経営戦略である。