昨日の信濃毎日新聞・中南信版に「松本産の農産物 発信と販路が課題」という記事が掲載されていた。記事は、松本市農政課が実施した地元農産物に関する街頭調査の結果を取り上げたものだ。街頭調査の結果として、県外からの観光客は「あまり見かけずイメージがない」、「良いイメージだが近くに買う場所がない」と回答した割合が高かったとのことである。すこし残念に感じる。

松本市内に限らず安曇野やその他周辺地域では、良質で多種多様な農産物が多く生産されていることは周知のことである、これら農産物が、いわゆる地産地消に留まらず、県外により多く販売されることは、地域の農業者、さらに地域経済の発展に寄与するものであり、今後さらに拡販されていくことを期待したい。

地域農産物のプロモーションは、農産物の販売だけに限定せず、より視野を広げて進めるのが大切だと個人的には考えている。たとえば、「食」という視点からは、飲食サービス業との連携が可能であり、さらに「観光」という視点からは、農業体験などとの融合も可能だ。つまり、地域内のさまざまな異業種とのつながり中で、「点」を「線」、さらに「面」に展開する仕組みを作り上げていくのだ。

こうした取り組みでは、行政の後押しはもちろん必要であるが、やはり個々の農業者が異業種との関係づくりが少しずつ進めていくことが重要である。その「橋渡し」ができるよう、これからもさまざまな仕事を通して取り組んでいきたい。